8月16日 フルキング@汐留 BLUE MOOD

小澤敏也が、最も長く在籍したバンドが、ベーシスト佐野篤が率いる「KING」です。

おおよそ四半世紀。

小編成のKING4では、メンバー紹介をこんな風にリーダーが言っていたのが、印象に残っています。

「弟(Tb 佐野聡)」「親友(per 小澤敏也」「弟子(Bass,per 津田悠祐)

KINGを佐野篤と小澤敏也のDUOで、太陽ぬ荘(藤沢)で行ったときの痛快な衝撃は、

小澤がいつまでも語りぐさにしていました。

海の近くという雰囲気で、若者たちが、「自分たちの居場所」という感じで発散をしているような空間でした。

その若者たちの自分たちに向いているエネルギーが、KING2のベテランの演奏に感服した瞬間を、

演奏しているミュージシャンも、観客も、全体で感じ取ったということです。

「若者たちを俺らの演奏で黙らした。」

小澤は、そんな言い方をしていましたが、

若い人といっても、音楽に近い存在の人は、最初からKINGを知っている事と思うのですが、

そうでない人たちが、演奏によって尊敬を持ってくれた事を、その日は良い演奏ができたご褒美として嬉しく思っていたようです。

 

若者たちが、自分たちも演奏をしてみたいというエネルギーになり、

店内にある「カホン」を叩いて遊び始めていると、

佐野篤が、そこに交わり、「カホン」でセッションを始めました。

次々と握手を求める人をかきわけて、小澤敏也は、あえてそこを見届けずに、会場を去りました。

「引けのタイミングも演出だべ。」

きっと、自分で自分を最高にかっこいいと思っていたのでしょう。

藤沢からの帰路。

余韻を噛み締めるように、煙草をくぐらせて、車の窓をあけ、潮風で長い髪がゆれていました。

 

小澤のiPod touchの待ち受け画面は、

「KING4 関西ツアーフライヤー」に設定されいるままです。

打ち合わせに、地元国分寺の居酒屋でメンバー同志でお互いに撮影したという「適当なプライベート」な写真。

佐野聡(ラリちゃん)は、メガネなくらいのプライベートショットで、弟感がでている貴重なものです。

「PPSで訪れて絆ができたお店に、KINGを紹介したい」

そういった気持ちで小澤が添乗員、マネージャー、運転手を買ってでたツアーだと聞かされました。

車は、小澤の機材運搬車のニッサンバネット、4ナンバー車なので、リクライニングもありません。

この車で関西方面をツアーした時、車の滞在性を向上させようと、他メンバーが、クッションをプレゼントしてくれたそうです。

 

こういうところが、KINGが、ファミリーなのだなぁ、と感じるところです。

 

 

小澤は、自分の病名を佐野篤に告げる事は、固い信念のためになかったのですが、

演奏活動をほとんど中止していた頃にも、友人として会っていました。

KING の前のサルサバンド、

立川の美術倉庫でのアルバイト、

河原でのキャンプ、

小澤敏也が形成される創世記の時間を共有している佐野篤は、今でもベクトル(小澤敏也のKINGでの愛称)の悪口を言うそうです。

これって、愛なんだろうなぁ、と感じています。

 

フルキングのプロモ映像の冒頭に、

佐野篤による、小澤敏也の死去の報告が掲載されています。

是非、ご覧いただきたいと思います。

 

フルキングの連続公演の最終回のご案内もあわせてご参照ください。

「フルキング単独公演 へびの唄2014 ~おまえが迷いん込んできたのさ・お前が迷いこんで込んでいるのさ」

2014年8月16日19:30

築地汐留BLUE MOOD

日時:8月16日(土)開場 18:30 開演 19:30
料金:前売り¥4,000 当日¥4,500

 

★チケット予約は
1.お名前と人数
2.ご連絡先
を書いて contactyutaro@yahoo.co.jp までお送りください。

宜しくお願いします!
シリーズ第一回ライブからのダイジェスト動画
https://www.youtube.com/watch?v=7w1JfoXe4-8YouTube Preview Image

キング主催、佐野篤からのメッセージ
https://www.youtube.com/watch?v=v8TQy36lPZs

KING公式サイト
http://uchuurock.com/

 

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