「届かない想いを願う、音の色。Asian Wings。さまよう心、2014、」 ~2013年秋になくなった偉大なパンディーロ奏者、小澤敏也へ捧げる旅~後記

 

 

名古屋得三での本公演のレコメンドを執筆させていただきました。

小澤敏也が2013年8月にアジアンウィングスに最期に参加させていただいてから、

小澤自身は旅立ち、

それを受け入れるために、

メンバーそれぞれといろんな関わりを持たせていただき、

いろんな経験をそれぞれがする中で、

それはひとことで言うなら「旅」の道中で、

それがまた集結したなぁ、と感じるLIVEでした 。

そして、今回のアジアンウィングスの旅には、

不思議な再会がありました。

 

 

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(撮影 小沢芳彦)

小澤が生前に遺影に指定した写真を撮影された写真家の小沢芳彦さんです。

 

活動の拠点を上海にも置かれている小沢さんとは、

亡くなった直後の本当に遺影に使用することになった時、

浅草サンバカーニバルにて、巨大パンデイロを制作するときの使用許可などで、

ご連絡させていただいていたのですが、

リアルにお会いするのは、

小澤敏也の代理として出席させていただいた静流さんのイコロリリースコンサート以来です。

撮影時のエピソードもお聞きできて、実りがありました。

 

 

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(撮影 坂本真理)

アジアンウィングスは、拠点が全国規模なので、

小アジアンウィングスという編成もあるのですが、

今回はフル編成です。

 

Asian Wings
おおたか静流 (歌)

佐伯雅啓 (ウード、三線、ギター)

居森やよ美  (歌、エレクトリックエフェクト、ジャンベ)

児嶋佐織  (テルミン《世界最古の電子楽器》)

田中峰彦 (シタール《インドの弦楽器》)

田中理子 (タブラ《インドの太鼓》)

嵯峨治彦 (馬頭琴、喉歌《モンゴルの弦楽器と一人二重唱》)

小澤敏也 (soul)

 

 

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(撮影 坂本真理)

アジアンウィングスは、この後に、

小沢芳彦さんの撮影でのメンバー写真も撮影しました。

きっと、次回のフライヤーになるのかな?

楽しみにしています。

 

 

小澤敏也が言っていたのが、

「俺自身がアジアンウィングスのファンだから。」

という、

自分自身がメンバーである誇りです。

 

小澤とも、

よく話していたのは、

毒をもって毒を制すとか、

日本の枠を飛び越す静流さんの個性が浮かない….。

いろんな表現の中で、ピッタリを探そうとしつつ、

なかなか見つからなかったけれど、

そんな言葉探しのゲームを療養中の散歩の時など、

よく話していました。

 

「俺がこのバンドに入れてもらったのは奇跡だ。」

と、繰り返し言っていた小澤敏也ですが、

昨夜のLIVEは、

タイトル通りの奇跡がおきていたようですよ。

 

 

得三レコメンド

「Asian Wingsでは、おおたか静流のレパートリーの中で、リーダー佐伯の好 みでセレクトした意外な曲を聴くことができる。 日本各地から集まったプレイヤーで演奏するのだが、それは、 セッションというよりは、ライブペインティングのアートのように、 テルミン、馬頭琴、シタール、タブラ等が、お互いの色を主張しなが ら混ざり合って歌を彩るのだ。もう一つの特徴として、 このバンド は、ツインボーカルで、即興的な展開になると、カオスパッド等兼 任のこのボーカルが、想定してない世界に連れて行ってくれる。 昨秋没した小澤敏也は、soul参加。必見です。」
(オフィスジングルジム 坂本真理)

 

 

 

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