『PIKAIA PANDEIRO SPECIAL』FINAL TOUR 弟子屈公演を観て

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弟子屈の辻谷食堂にて。
小澤敏也(つるさん)が、2002年〜2012年まで、毎年、ライブに訪れていた場所です。たくさんのお客様は、つるさんの事をきっと好きだったんだろうな〜、という方ばかりの、暖かい会でした。

雑感として、
思ったのは、つるさんが魂を清めるようなイメージを持っていた訳が、
この日のお客様をみて、じんわり感じられました。
北海道なので、スケールの大きな移動が必要ななか、お客様はお集りいただくわけです。もちろん、車で、東京の感覚では信じられないくらい、街頭も暗い中、ネコバスのようにヘッドライトをピカ〜ッと照らしつつ、この演奏を聴くために駆けつけた!という感じが、皆さんから溢れている。
それは、皆さんが、お店に到着をした時に、スタッフと握手をかわしていたり、防寒具をはずしたりという所作のひとつひとつからにじみ出ていて、車の人が多いから、ノンアルコール飲料も数多く提供されていて。
飲むついで、演奏を聴いているのではなく、
皆さん、集中されている。
これは、もちろん、辻谷食堂のプロモーションの賜物なのだけれど、
「こんな人がくる」
という事を繰り返し皆さんに伝えていらした賜物で、
熱いミュージシャンとしては、そこに応えるために、
自分の原点を感じて、魂を清められていたのだとわかりました。
つるさんには、
水晶とか、
お香とかいらないんだね。
音楽をわかってくれる人の側にいることが、
空気清浄機だったのだね。
辻谷食堂&辻谷商店の雑貨や古着のコーナーには、
つるさんが私と東京のあちこちで探しまわっていたステージ衣装や自主公演での小道具のお手本のルーツというか、
「うちのカラー」
と言っていた、つるさんの言う「サウダージ」色につつまれたモノたちの空間がありました。
なんだ、
これだったのか。
福生にも、
下北沢にも、
小金井にも、
その「俺のサウダージ」を探しに行ったけれど、
ここだったんだね〜。
それで、
一番嬉しかったことは、
私が大量に提供させていただいた写真の中から、
辻谷さんが、そんな彼の色のサウダージ色の衣装をちゃんと見つけてくれて、
その場にいる皆さんに届けてくれたこと。
つるさんが、帽子を冠って、ベストに蝶ネクタイ、私がウサギのコスプレをしている、彼の世界観の衣装を長い期間かけて探したものです。
ある意味、ビジュアル系だったつるさんのこと、
やっぱり辻谷さん、知ってたんだね。
世界中、雑貨や古着の仕入れに繰り出している目ききの店主が、
いつか、つるさんが目立たないように放出した「小澤敏也らしい衣装」と、
どこかの国の倉庫で巡り会ってしまうような気がします。
それが、いつか、辻谷商店で販売されていたら、
それはもう、
サウダージなんだろうね。

(書き手 助手 坂本真理 1990年に「こどもの城」でのバイトの先輩として出会った「つるさん」として、パーカッショニスト小澤敏也を認識している心情から、今回はこの目線で投稿をさせていただく事にしました。それは、2002年から2012年の長期に渡って、坊主頭の頃の小澤の気持ちもよく理解してくださっている辻谷商店のおかみさんのお話を伺って、そんな気持ちになりました。良き出会いが、良い音楽を作ってきたのですね。辻谷食堂&辻谷商店に感謝。)

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