翁長巳酉さんのパンデイロぬいぐるみ

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(撮影 hanahayatoさん)

 

まずは、2014夏の浅草サンバカーニバルにて、S2リーグにて、見事準優勝に輝いたダミアォンさん率いるインペリオドサンバにて、

小澤敏也ジングルジムメンバーが参加したパンデイロ隊のアーラ(同じ動きをするセクション)があり、その先導として、小澤の写真を冠とした130センチの巨大パンデイロのつくりものを背負ったジスタッキがありました。

(ジスタッキは、ご指名をうけて筆者がやらせていただきました)

小澤敏也と、常につながっている人たちには、2014年2/3に「パンデイロヲタタケバ」という偲ぶ会や、そのドキュメンタリー映像を公開させていただいて、ご報告にかえさせていただいているのですが、一般の方や、ブラジル音楽に関わりをもっている関係で、小澤を知っている方にとっては、「小澤敏也追悼巨大パンデイロ」のつくりものと縁のパンデイロ隊がサンバのパレード、しかも、「本田竹広PURE」で小澤と同じパーカッショニスト同士という固い絆を持っていたゴメスデソウザ ・ダミアォンさんのチームでの参加という事は、とても心にぐっとくる出来事だったり、「えっ?小澤さん死んだの?」と、改めて本ホームページを閲覧していただくきっかけにもなったことでしょう。

 

そんな流れを現在は沖縄在住で、小澤とは仕事以外の事や、プライベートな事も報告しあえるようなサルサ時代からの友人である映画監督、パーカッショニスト翁長巳酉氏は、見守ってくださっていました。

その後、様々なやりとりの後、

翁長さんのアイディアで、小澤の所蔵していたパンデイロの画像をプリントした「ぬいぐるみ」を作成してくださいました。

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一番、大きな小澤のプロフィール画像を元にした小澤本人入りのぬいぐるみは、東京郊外にある小澤家の仏壇に。小さいパンデイロをご遺族と、近しい方で一緒に持っていたいと思いました。

前列にある同じくらいの大きさの丸いものは、小澤がビリンバウを演奏する時用の、河原で探した石と、アンモナイトの化石です。

(アンモナイトの化石は、ビリンバウ奏者のために市販されているものだそうですが、石に対しては、小澤はとてもこだわって、こんな風に言っていました。

「ビリンバウの石はさ。人にもらっちゃいけないんだ。その人が、自分で探して、自分の手に馴染むものに出会うものなんだ。」

今では、ネットで、昔のコインに模した市販品もあるようです。)

それで、時間をかけて、

パンデイロぬいぐるみたちは、行くべき人のところに行ったので、

その一部をご報告です。

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浅草サンバカーニバルで巨大パンデイロを制作された玉井正剛さんには、ご自身がデザインされた巨大パンデイロのレプリカぬいぐるみをお渡ししました。

image小澤が使っていたパンデイロで作っていただいた「パンデイロぬいぐるみ」と、

そのオリジナルのパンデイロと並べて記念撮影の兄パーカッショニストの渡辺亮さんが選んだのは、亮さんが大好きなGOPE社のもの。

 

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そして、お正月のバカウンスで39回目の来日をされていたブラジルの小澤の恩師、マルコス・スザーノさんには、1/10のTOYONOさんのLIVEで、お渡しできました。

スザーノさんの膝にあるのが、

私がこれまでの敬意をグーグル翻訳を使って、ポルトガル語でしたためた写真入りのお手紙です。

一緒に写っているのは、スザーノさんの愛用パンデイロを制作されている日本人の戸田輝彦さん。(私がグーグル翻訳で手紙を書こうとしていると年末にご相談させていただいた折りに、『まずは、英語にしたものをポルトガル語にした方が良い』という的確なアドバイスをいただき、本当に助かりました。そして、戸田さんの制作されたパンデイロ、本当に良い音で、そして、いろんなテクニック、奏法でスザーノさんは演奏をされていました。本当に、このライブに行ってよかったです。

そして、この日の「TOYONO Brasil with you/ペリカーノ・ヘヴン」では、

スザーノさんがパンデイロを叩きながら、メインボーカルをとられる

「O Curupira Pirou /Marcos Suzano」

を聴く事ができました。TOYONOさんのライブならではの、貴重な機会を拝聴できました。そして、小澤が透明プラヘッドパンデイロと赤プラヘッドパンデイロの二台をPPS(ピカイアパンデイロスペシャル)で叩いていた時代の、ダブルパンデイロのもうひとりの小澤が言うところのパンデイロだけれどもドラムス担当のパンデイロだった宮川剛 さんのdrumsとスザーノさんのパンデイロの競演もありました。これはもう、本当に素晴らしいのは当然ですが、小澤に思い入れのある人間には、ひとしおでした。これを機会に、またペリカーノヘヴンには、足を運んで、聴き続けていきたいと筆者は思いました。

1部と2部の間に、私の書いた手紙をスザーノさんのご家族も一緒に読んでくださいました。ガンガゼイロ帽子を冠った日本人の集団がパンデイロを同じ動きで叩いている写真を面白そうに眺めてくださいました。

昨年のお正月は、小澤の兄、姉とともに、小澤の闘病の様子や病気の事などを、同じようにポルトガル語と英語で手紙で伝えさせていただいたのですが、今年は、このような深いつながりのある人たちが、いろんな心を寄せ合った報告をする事ができて、本当によかったです。

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夏のサンバカーニバルからの長い間、いろんなやりとりがあって、翁長巳酉さんが、ひと針、ひと針、可愛い「ぬいぐるみ」をつくってくださったご報告をさせていただきました。これらのぬいぐるみたちは、全部、宅配便を使わずに、

手から手の手渡しで翁長さんから受け取り、私から縁の方に手渡しをさせていただきました。小澤がいたら、一番、ここをこだわってチェックされただろうなぁ〜、と思っている小澤敏也助手の私です。

小澤の所蔵していたパンデイロの画像データも、翁長さんに参考資料として持っていただいているので、もし、皆さんの中で、小澤の使用していたパンデイロのぬいぐるみを購入希望の方がいらしたら、沖縄のPunga Ponga(ブラジル雑貨店)や翁長巳酉さんにご相談されてはいかがでしょうか?

「Punga Ponga」についての記事(翁長さんのパーカッショニストとしてのプロフィールも記載されています。)

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沖縄県那覇市牧志3-3-4
牧志公設市場雑貨部内

月曜日定休日、第二、第四日曜日定休。
10:00ぐらいオープン。19:00ぐらいまで。
(演奏活動で、お休みの時もあるようです)

ご参考までに、

購入価格です。

リアルサイズの両面プリントで4000円+送料

2個以上の注文があったら送料無料。

リアルパンデウロの半分のサイズなら2000円ということです。

高画質の画像があれば、何でも(翁長さんの例えばも大変個性的です:猫とか犬とか手のひらとかウミウシとか深海生物とか〜だそうです。)作っていただけるそうです。

Facebookで、翁長巳酉さんの実名でアクセス可能です。

 

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そして、

130センチのデカパンデイロは、

1/31,2/1の「こどもの城」の閉館に向けてのイベントにて、小澤の分身として展示をさせていただく予定です。

 

最後になってしまいましたが、

単に「ぬいぐるみ」をくださったのではなく、このような人とのつながりもくださった翁長巳酉さん!ありがとうございました。

そして、

翁長巳酉さんと、筆者を不思議なパワーで引き寄せてくださった「おおたか静流:」さんにも感謝しています。いつも、小澤と私のまわりのエナジーに関わってくださっている事を感じています。

 

 

一連の物語の中には、

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こんな風に、亮さんと翁長巳酉さんが一緒にアタバキを叩いているような風景もありました。この場面、小澤の霊が飛んできて、「嬉しい、嬉しい」と言っていた場面です。

(西巣鴨マルメラアダ スタジオ白虎にて 翁長巳酉アタバキ耐久ワークショップにて、筆者がこっそり撮影)

*パンデイロ型の布製の「ぬいぐるみ」は、クッション状なのですが、翁長巳酉さんのご意向で、「ぬいぐるみ」となっております。この呼び方を、ぜひ、浸透させましょう!

 

以上、長くなりましたが、ご報告でした。

 

小澤敏也オフィスジングルジム 坂本真理

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