「ぺとらのタンバリン祭り」youtube公開

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お待たせいたしました。

9/3に上演された「ぺとらのタンバリン祭り」という作品を、お届けいたします。

撮影 森谷博(アトリエ 旅する木)

一般的なタンバリン族の歴史や紹介を目的とするものではなく、

そんな「まぁるい楽器の仲間」を集めた「ぺとら」の世界のお祭りをひとつの作品にしたものです。

(2015年2月の「こどもの城 閉館 アトリウム公演「ぺとらのまぁるい楽器物語」の続編です。)

小澤敏也に託された「タンバリン祭り」への思い(長文)

「ぺとら」は、2007年に、古楽奏者、バグパイプ作家&演奏家の近藤 治夫、古楽歌手、中世の移動ド研究者辻康介と、リトミックが専門の幼稚園園長で中世風ダンスパフォーマー(当時)の坂本真理(筆者)で結成し、後に辻が休会、小澤敏也が加入した事で、「中世の放浪楽師風紙芝居」などを大道芸していたコンセプトから、「中世、ブラジル、こども」のそれぞれの専門家が結集して、ひとつの作品をつくり、ライブハウスやフェスに出演するスタイルで展開していく事と、学校公演や「こどもの城」で、児童向けの「いろんな世界の楽器がでてくる」イベントを行ってきました。「こどもの城ガドガド」で小澤と長年共演をしていたガムラン演奏家&現代作曲家・ピアニスト福澤達朗も加入後、喜劇映画研究会の応援もあり、「ジョルジュ・メリエス」の「月世界旅行」をオマージュした関連作品を合計4つ上演しました。小澤の死後、児童施設公演のために旧知のアラブパーカッション立岩潤三が加入、「タンバリン祭り」で登場するシンボル巨大パンデイロの製作を楽器製作者の金寿規(金沢商店)に依頼した事から、演奏者としても加入し、正規メンバーが、5人に、ゲストを迎えるスタイルで、本公演をむかえました。

小澤は、終活で、形見分けの品を自ら選別するとともに、ほとんどのステージ衣装、楽器用に借りていたアパート一室分の楽器を処分したのですが、私がリトミックで使用する楽器と、「ぺとら」を存続させるのに必要な分をセレクトして、5年間の助手としての功績として、「○○○○分」として、遺してくれました。前会の「ぺとらのまぁるい楽器の物語」では、小澤の遺した「まぁるい楽器」のうち、フレームドラム、ドフ、オーシャンドラム、パンダンザ、パンデイロ、丸形カホンを私がPer担当として演奏しました。

「作品をつくる」という事に、「ぺとら」はこだわっています。

演奏する曲目を並べて、プログラムをつくることは、小澤はプロミュージシャンとして、やりつくしてきたので、「ぺとら」では、じっくりと時間をかけて、ストーリーをつくり、曲を創り、大道具、衣装をつくって劇団のような楽団でいる「ぺとら」の作業を大変、大切にしてくれていました。渡辺亮さん、佐野篤さんらと一緒に美術倉庫で製作のアルバイトをしていた経験を持つ小澤は、大道具作りもとても得意でした。

 

今回の「ぺとらのタンバリン祭り」では、せっかくの立岩VS田島VSパンデイロという絵が観られるのだから、もっと、シンプルに楽器だけをフォーカスしてほしいというご意見ももちろんあると思うのですが、

そこに「ぺとらの」というタイトルを冒頭につけさせていただくことで、

「小澤敏也がいた『ぺとら』」を感じつつ、

小澤が大事にしていた「作品づくり」というプロセスを、小澤の声を自分自身の中に問いながら、作業をすすめていきました。楽器の監修に、立岩さん、田島さんを巻き込み、「つるさんなら、こうしたと思う」という助言のため、福澤が何回も音だしの作業に立ち会ってくれました。

今年度いっぱいまで、私が幼稚園園長の任があり、「ぺとら」は年間の活動回数が少なかったのですが、次年度からは、小澤の楽器も活用した「ミュージック・ラボ」を立ち上げるとともに、「ぺとら」でも、活発に演奏をしていきたいと思っています。

「こどもに教えること」「モノをつくること」「演奏すること」を、Mari Petora Sskamotoとして、小澤敏也が教えてくれた「インプット アウトプット」の循環を理想として、エンジンを進めていきたいと思っています。

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小澤敏也ナイトVOL.6タンバリン祭り2015 Sep3,Tokyo Shimokita 440
出演:立岩潤三(レク、フレームドラム,タンブリンダラブッカ、Per)、
近藤治夫(バグパイプ)福澤達朗(Pf)坂本真理(楽団ぺとら)金 寿規(パンデイロ、per)

ゲスト 田島隆(タンバリン博士)、柳元武司(パンデイロ),玉井正剛(パンデイロ)
ERI ITO(SENKAWOS)「JOY」のみ

M1 「 Ceddin Deden」【traditional】
M2「倍音のファンファーレ(お辞儀)」
M3「東西東西」(ご挨拶)
M4「saltarello」【traditional】
M5,,9.12,5 madrigale
M13立岩潤三ソロ「フレームドラム」(ペルシャ)
M7田島隆ソロ「パンデレッタ」(スペイン)
M8,12 バスコル即興
M10立岩潤三ソロ「レク」(アラブ)
M11田島隆ソロ「タンブレッロ」(イタリア)
M13立岩潤三ソロ「カンジーラ」(インド)
M14田島隆ソロ「バウロン」(アイルランド)
M15「アデュフェ讃歌」
M16「ランランラ〜ン」(新大陸へ)
M17「 JOY」
M17.5 「くねくね軟体女」
M18「星の輪タンバリン」(宇宙的)

Traditional Other than that, it is the composer of Mari Petora Sakamoto.

映像は、ライブハウスバージョンですが、PA機材など、全て持ち込みで、公共施設でも演奏できます。

「親子劇場」「学校公演」など、年齢、対象別に対応できます。(45分間)トラッドもしくは、オリジナル作品のみの演奏なので、安心して、どこでも演奏可能です。HPリンクよりお問い合わせください。

 

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